NHKのニュースをはじめ、いろいろなニュース媒体で「ビットコインが高騰している」という情報が流れ始めています。どれくらい上がっているかというと、2018年末から2019年3月末までは、約35万円~約48万円のレンジで推移していましたが、4月、5月で約96万円の高値をつけるまでになっています。約2倍になっているわけですね。
その上昇の過程を、テクニカル的に見ていきましょう。表示しているテクニカルは3本の移動平均線で、5SMA(赤)、25SMA(青)、75SMA(緑)です。2019年に入ってからは、5SMAがローソク足とからみながら横向きに推移、25SMAは右肩下がり、75SMAはローソク足のはるか情報で横向きに推移という状況でした。
そんな状況にあった4月はじめ、大陽線が立ち、(1)約48万円どころのレンジ上限を上抜け (2)25SMAを上抜け (3)5SMAと25SMAがゴールデンクロス といった、3種類のトレンド転換シグナルが灯りました。その後は約60万円前後でもみ合いを演じ、そして5月はじめに再び大陽線が立ち、2018年9月高値(約82万円)を更新。さらに同年7月高値(約94万円)も更新した…というのが今日現在までの値動きです。
今後の目標となるのは、2018年4月高値(108万円)、同年2月高値(127万円)…といったところです。2017年を振り返ると、5SMAをサポートにぐんぐんと上昇していました。今回の上昇も、そのように進んでいくかに注目です。ただし、移動平均線がパーフェクトオーダー(トレンド発生と判断してOKなテクニカル的状況。ローソク足>5SMA>25SMA>75SMAの順に並ぶこと)になっておらず、この点が2017年の上昇相場と異なります。